LIVE GRACE 2019 opus3 かってに授賞式

6年ぶりのフルオーケストラライブとなったLIVE GRACE 2019 opus3、大変お疲れさまでした。

みんなプリンセスチュチュは見たほうがいいよ。


ムービー・演出編

奈々ちゃんが2日間に渡ってわかりにくくなかったか心配していたものの、そんなにあわあわするほどではなかったと思われる。

個人的には、ムービーが戴冠式からだったので「なんの試練もなくいきなり戴冠式とかまったく奈々ちゃんらしくない」と思っていたら、中盤になって突然ダンスバトルが始まってなぜか安心しました。

 

ただ、前半のムービーのうち、ライブタイトルが出るシーンは一連の流れからはちょっと外れているので、そこを繋げてしまうと「一度王様になったのに戻ったんかい!」となる可能性があるっぽい。あと、そもそも前半と後半のムービーは一部を除いてシーンの順番が逆なので(時計の時刻参照)、そこも混乱しやすいのでは。

 

時系列としては、下記が矛盾がないかと思いますがいかがでしょうか
(と言っていたら2019/01/20のスマギャンで言及されたの巻)。

 

  1. 戴冠式の舞踏会が始まる(ムービー後半)
  2. お付きの者?が奈々ちゃん(白)を呼びに来る(後半)
  3. 城から誰もいなくなり、奈々ちゃん(黒)と対決する(後半)
  4. 舞踏会が再開される(後半)
  5. 戴冠式(前半)
  6. ライブタイトル(王になったことを示すカットとして、あえて入れる場合。前半)
  7. ライブ本編(あえて入れる場合)
  8. 庭を眺めながら廊下を歩くシーン(後半)

 
Glorious Breakはライブタイトルが出た肖像画っぽいカットに被せる形で始まりますが、まさに栄光を讃える的開幕で非常に良かったですね。

 

初日は最後の廊下シーンが付け足しっぽく見えてズコーしている人も見られましたが、あれがないと幕が下りないですからね…ただ、ムービー2本に収めていることもあって若干の詰め込み感が出てしまったかも。

  

あとは小物について2点ほど。

 

(1)時計

時計は演出に使うと結構インパクトがあるので、時系列の説明だけに使うのはどうかと思っていましたが…誕生日時ということでスッキリ。しかし、33時間出産は想像するだに失神しそう。

 

(2)扉

毎度扉の使い方はすごく良くて、戴冠式では迎え入れられて扉が開くんですが、黒鳥のシーンだとあえて光を消してから触れる直前で招き入れられるようにして開くんですよね。ここは試練や受難という意味合いなので、そうだよねそうだよねという感じ。
ただ、Never let goのムービーを見るかぎり、モーセもビックリな試練が待っている可能性があるので、がんばってほしい。

 

ここぞというときのVIRGIN CODEやっぱり好きだよね?賞:VIRGIN CODE

1曲目が「いかにもやりそう」な直球ストレートだったので、2球目は変化球でなくてはならないという使命感として受け取りました。

 

その代償として、200超えBPMで苦しんだ曲としてほぼ名指しされていた。仕方ないね。

 

コスチューム賞:Love trippin'でワンテンポ遅れて揺れるドレスの裾

ロングドレスだからこそのワンテンポ遅れがロマンチシズムすぎる……。

 

あと、3着目の白衣装は帽子が完全にインペリアルでクスッときました。

 

 

流れが最高で賞:Love trippin'→Nocturne -revision-→アンティークナハトムジーク/夢幻

どう考えても泥沼化している。昼ドラかな?

アンティークナハトムジークが2日目で夢幻に変わるのはあまりに解釈一致ですが、いずれにせよ事態は好転していないっぽい。


演出まわりでの引用はほとんど見られないものの、ここだけ白鳥の湖っぽいですよね。

 


観客よりノリノリだったのでは賞:コーラス隊の皆さん

オケに比べるとコーラス隊は比較的余裕があるからか、WHAT YOU WANTとかノリノリで拳を突き上げていらっしゃったのでビビった。

 

SNSなんかを見てもノリノリの方が多くて幸せな気持ちになりました。
ステージ最後列と500レベル最後列で一体感があるっていいですね。

 

 

どうしても目立つで賞:エリック・ミヤシロ

2日目、後ろの観客に「白髪の黒バンド」とか言われていて気の毒でしたが、あれは金髪です!!!

 

おそらく、今回も氏でないと出せないハイノートがどこかで発生したのであろう。
ありがとうございました。

 


最優秀賞:愛の星

愛の星はバラードですが歌詞にスケールがあるので、大会場にハマるという経験があります(GALAXY/FRONTIER)。
一方で、このスケールを小さい体ひとつで歌いあげることへの気持ちよさがちょっとあるので、コーラスってどうなんだろう…と思っていましたが、まあこれが賛美歌的で荘厳な厚みがあり非常ーーーに良かったですね。オケ、とくに弦との相性は言うまでもなし。

 

本当はDancing in the velvet moonにしたいという気持ちがめちゃくちゃあるのですが、あれは個人的にはトロッコではなかった……。
舞台美術もキてたので、大人数のコーラスとオケを背負ってステージどセンターでピンク~紫のライトをバシっと浴びて欲しかった……。
今回はあんまり解釈違いっぽいことがなかったのですが、ここだけ残念。他にどの曲にするんだと言われると、候補もないですが。

 

愛の星はアンコール締めのSTORIESともリンクするところがあり、2019年ひいてはさんじゅう…歳の奈々ちゃんを締めくくるライブとしてはピッタリな選曲ではないでしょうか。

 


全体的に、1日目でしっくり来なかったところが2日目にがっちりハマった部分が多く(ライブの演出を消化できるまで考えないと気が済まないので)、2日目の満足度が非常に高かったですね。
ただ、3回目ともなると若干の慣れがあるものの、本来あの人数のオケは単体で成立するので、それをバックに歌えるというのはやはり化物なのでは(言い方!)。

そして、しんどいと言いながらもうれしそうに奈々ちゃんとお辞儀をしていたムッシュや藤野さんは相変わらず最高でした。


また、大人数のオケとの比較でアコースティックやタイマンの良さも際立ったので、よりシンプルな構成でのTHEATER2が聞きたいですね。