LIVE ZIPANGU 2017 演出こねこね ホール編

※ネタバレ注意報※

LIVE ZIPANGU北海道は札幌2日間お疲れさまでした。
外気温は氷点下なのにホールの熱気はすさまじく、奈々ちゃんもテンション爆上げですごかったですね。
個人的にも素敵な出会いに恵まれて、思い出に残る2日間になりました。




2日目のMCではイントロ映像の時系列について答え合わせがあり、御所様との再会直前とのことでいやー良かった良かった。妄想は自由だし当たるも外れるもないけれども、意図を汲み取れたのは素直にうれしいですね。

ストーリーを鑑みると、イントロ映像は「世界で一番大切な人に捧げる一世一代の大舞台に向かう」タイミングな訳で、沁みると同時にタイトル直前でハケるときのドヤ顔がかわいい。

というところで、ホール演出でも映像やストーリーにはそれほど変化がなかったものの、おななどり(これどうしてもブランド鶏肉に思われる)はやはり留守番。

で、代わりに採用された演出がこれまた別方向で良かった。

翼がないなら作ればいいじゃん

アリーナモードで背負っていた両翼がなくなったぶん、しなやかな身振りで鳥を表現する奈々ちゃん。
それをアシストしている(と思う)のが、ステージの照明です。

こちらをご覧ください。

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顕微鏡の視野にしか見えませんが、とりあえずライトのデザイン(イメージ図)です。
円形のライトに、いくつか影が入り込んでいるように見えました(実物はもっと影の密度が高い)。

ステージ上では、もっともや〜んとして見えるので完全に妄想ですが、これは羽のイメージなんじゃないかと。
実際の形としては花びらが近いのですが、ストーリーを考慮すると違うかなと。もう能舞台から飛び立ってるシーンですし。

羽の集合ということは、翼なのではないだろうか?


というところで、続いてこちらをご覧ください。

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ステージを引きで見た図のはずです。
能舞台のセンターに奈々ちゃんが立っていて、そこから左右対称に、いくつかの照明が重なりながら動いていました。
※向きはまったく自信がないのですが、下向きだったような気が……一定ではなかった可能性あり。

背中から左右対称に伸びていく……これはもう翼と言っても過言ではないのではなかろうか。めでたしめでたし。

思いの露が降ってきた

照明いい…と思いながら間奏に差し掛かったとき、さすがにアニキはスポットだったか…と思った私が目にしたのは能舞台に降り注ぐ羽でした。

この演出自体はまあそうだよねって感じなのですが、今回は元ネタが鶴の恩返しなんですよね。
鶴の恩返しでは、助けてくれたお爺さんに報いるために、鶴が自分の羽を毟って錦を折るわけです。
今回のストーリーでいえば、年神様と契約してから御所様に再会するまでに払ってきた犠牲、翻っては思いの強さにあたるのかなと。

実際に、映像でも羽を媒介して御所様の息を吹き返させていました。あのシーン、別に羽に触る動作はなくても成立する(直接御所様の手に触ればいい)のですが、羽に触れるという動作を入れることで、出会ってからの時間を思い起こさせる効果があります。
※年神様との契約を自ら切り、得た力を別の目的に使う意思を見せるなど、他にもいろいろな意味がありそう。


ちなみに、あの羽は落ちたのか落としたのかというシンデレラの靴問題でだいぶ悩んでいたのですが、今は落とした派です。
初めて会ったときはいつか再会するために、再会したときは言えなかったありがとうと、自分のことを覚えていてほしいというかすかな望みを託すために落としたと考えるのが、個人的には一番好みなので。

もっと言うと、鳥さん(紛らわしい)はどこで御所様が運命の人だとわかったのか問題もありますが、これはもう運命なので、従者から依頼が来た時点でなんとなく勘付いていて、籠の中を見た瞬間確信に変わった……というのがロマンチックだよ派。
※これは結構前提に当たる話で、ここが崩れると全体的なストーリーの考え方が変わってきたりする。


……などと考えているタイミングで「はらはらと舞い散る思いの露」とか歌われたからビビってまた泣いたよね。
しかもそれが「色褪せずに伝う」とかね、私は奈々ちゃんとチーム水樹が恐ろしいですよ……。



札幌公演のストーリーに関する演出変更点はそんな感じでしたが(もっといろいろあったけども)、恐らくほぼ同じものが見られるのは新潟公演だけのような気がするので、参加される方は私の分までどっぷり浸ってきてください。